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◎ 養蚕の紹介

養蚕の紹介工程1

◯ 工程 1

蚕は卵から孵化して、たった40~50日間の一生です。

これは幼虫になって2~3日(1齢)の蚕です。

養蚕の紹介工程1

◯ 工程 4

そのため桑の木を集める作業も大忙しとなります。

養蚕の紹介工程1

◯ 工程 2

毎日入れ替える新鮮でやわらかい桑の葉を食べて、蚕が大きくなっていきます。

3~4日しっかり食べると一休みし脱皮します。
4回繰り返すと体調6cmの5齢の幼虫になります。

養蚕の紹介工程1

◯ 工程 5

孵化してから30日目くらいの5齢目からは、蚕は夜も寝ないで食べ続けます。作業員も寝ずの作業に入ります。

養蚕の紹介工程1

◯ 工程 3

 四齢からは桑の葉を大量に食べるようになり、作業屋は朝昼夕夜と4回フンを掃除し、新鮮な桑の葉に入れ替えます。

養蚕の紹介工程1

◯ 工程 6

蚕はいっせいに食べなくなります。それから2日かけて口から糸を出して「繭」を作ります。「繭」の中で12日すると蛾となって出てくるのですが、その前に熱湯などで中の「蛹」を死滅させ「繭」を商品加工します。

カイコは まゆ玉 繭玉 の中で脱皮し、蛹(さなぎ)になります。蛹になってから成虫になるまで、まゆ玉 繭玉 の中で眠に入ります。無防備な蛹の時、襲ってくる鳥類、昆虫や風雨、細菌等から守るため安全な住家として まゆ玉 繭玉 が必要な訳です。カイコの他にも まゆ玉 繭玉 を作って成虫になる昆虫は沢山います。まゆ玉 繭玉 の収穫はカイコが まゆ玉 繭玉 を作り始めてから10日頃を目安に行なわれます。それ以前に まゆ玉 繭玉 を収穫すると、蛹(さなぎ)が柔らかく、蛹の体液が まゆ玉 繭玉 の内側に付着して まゆ玉 繭玉 が汚れ、シルク糸として使えなくなります。又 まゆ玉 繭玉 の収穫が遅れると蛹が蛾になるための羽化(うか)して まゆ玉 繭玉 から外に出てきますので、まゆ玉 繭玉 に穴があいて糸が切れたりするのでやはりシルク糸として使えなくなります。まゆ玉 繭玉 1個の繭糸の長さ 1300m~1500m。まゆ玉 繭玉 約2600粒(生糸900g)で着物一着分の絹織物(小幅36cm巾×11.4m1反分)が出来ます。

~絹(シルク)とは?

~絹(シルク silk)は、蚕の まゆ玉 繭玉 から取った天然の繊維です。独特の光沢を持ち、古来より珍重されてきました。主成分は蚕が まゆ玉 繭玉 の中で吐き出すたんぱく質・フィブロインです。まゆ玉 繭玉 から巻き取られた極細の糸を数本揃えて繰り糸の状態にした絹糸を『生糸(きいと)』と言います。生糸をアルカリ性の薬品(石鹸・灰汁・曹達など)で精練してセリシンという膠質成分を取り除いてより光沢や柔かさ増した絹糸を『練糸(ねりいと)』と呼びます。~絹の繊維成分について ~絹の繊維成分はフィブロイン約73%セリシン約25%、蝋質・炭水化物など約2%程度です。蛋白質はアミノ酸の結合体のことですから、フィブロインもセリシンもアミノ酸成分で出来ています。絹は主に「フィブロイン」と「セリシンと」呼ばれる2種類の蛋白質から出来ています。セリシンは、生糸の表面を覆っている水溶性の蛋白質のことです。人間にとってもアミノ酸は大変重要な成分で、健康を維持する上で必須アミノ酸(スレオニン、リジン、トリプトファンなど)が欠かせないように、セリシン(今だ未解明)やフィブロインの中に含まれるアミノ酸成分も人間の健康を維持する上で重要な役割を果たすと考えられてます。

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