健常者であっても、生きていくのも厳しい日本の社会情勢・経済状況の中にあって、内臓疾患や躁鬱症、認知症など一般的な慢性疾患を抱える人、引きこもりの人々にとっての、生きる不安、経済的不安は計り知れません。
しかし、それらの人々にとって、心のリハビリ、不安の解消を手に入れるような、受けいれ施設・訓練所、作業所はまだまだ不足しています。
私たちはそうした、慢性疾患をもつ人々に対し、まずは精神的健康と体力回復を取り戻すことを目的として、また、能力回復、技術習得による社会復帰まで視野に入れ、養蚕という日本の伝統と文化を持つ作業を媒体として、飼育と見守り作業によって得られる心身の安定を求める事業を行います。
また、カイコをそだてるために必要な桑の葉の育成も同時に事業として行い、慢性疾患を持つ多くの人の社会復帰を援助し、地域社会の充実に寄与することを目的とします。
また地域の児童に対して養蚕作業に関する生活体験指導を行い、地域社会の充実に寄与することを目的とする。この事業は、黒松内町という｢ブナの北限の地｣に今も点在する桑の木を有効に利用し、広大なかつての農地、牧畜場において、自然に囲まれての作業こそが、精神的にもおおいに効果が期待されるものですが、営利は期待できず、NPO法による法人格を得て事業活動を進めたいと考えるものです。